お客さまへの取り組み

基本的な考え方

安全性・環境性・利便性に優れた建物を提供し、新たな付加価値の創造に取り組んでいます。更に様々な災害を想定し、その対策を整えるため、ビルの構造上の対策だけでなく、運営面や管理面でも対策を講じ、見直しを行っています。

【2020年度の実績】

社内耐震基準を満たした新築建物比率 100 %

顧客満足度 96.4 %

地震への対策~安心・安全への取り組み~

日本は世界有数の地震大国であり、不動産事業を営む当社にとって、地震対策は最重要項目の1つと位置づけています。入居されているお客さまが安心して社会活動を行っていただけるよう、ヒューリックのご提供する建物では、お客さまとヒューリックの事業継続性を確保するため、建築基準法よりも厳しい社内耐震基準(震度7クラスの地震が発生した場合に人命の安全が確保でき、補修をすることで継続して建物を使用することが可能な耐震性能を確保したビル性能として当社が定めた耐震基準)を定め、当社が開発・建替を行うオフィス、商業、ホテル・旅館、住宅等すべての建物に適用しています。今後についても現在の中長期経営計画が終了する2029年までに社内耐震基準を満たした建物を100件超開発・建替する計画です。CO2排出量ネットゼロ他の環境性能に加え、耐震性に優れた建物の提供により、お客さまに安心と安全をお届けしていきます。

耐震診断・補強工事、構造計算の妥当性確認

1981年に改正された新耐震基準以前に建築されたもの全てについて耐震診断を実施し、耐震基準をみたさないと判断された物件の全てについては、耐震補強工事を実施しました。

鉄骨ブレースを用いた耐震補強
(高樹町センタービル)

免震・制振構造の積極的採用

大規模な地震が発生しても人命・施設機能を守るため、当社では高い耐震性能を新築物件に課しています。高い耐震性能の確保のためには、免震構造または制振構造が有効であり、これらを積極的に採用するとともに、その他の手法も用いて耐震性能を高め、お客さまの生活を守り、事業継続に貢献します。

免震装置

免震構造について

アイソレータという機構で建築物と地盤の縁を切ることにより地震エネルギーを吸収し、揺れを減衰させる構造です。揺れの大きさは、一般的な建物構造である耐震構造と比べて1/2~1/10程度になります。また、上階と下階の揺れ方にほとんど差が生じない点も特徴です。当社は、オフィスビルで積極的に採用しています。

制振構造について

制振構造とは、建物内に配置した制振部材により、建物内の地震エネルギーを吸収する構造で、揺れの大きさは一般の耐震建築物の1/2〜1/3程度となります。土地の形状などの制約によって物理的に免震構造が採用できないケースで優先的に採用しています。当社では、オフィスだけでなくホテルや商業施設においてもこの手法を取り入れています。

液状化対策

東日本大震災では、東京湾湾岸部などで広範囲にわたって液状化現象が発生し、建物が傾き、沈むという被害が生じました。当社保有ビルと行政が発行している液状化マップを照らし合わせた結果、8棟のビルが液状化の可能性がある地盤に位置していましたが、これらの建物は全て敷地の地盤に応じた適切な建築基礎が計画されているため、液状化による当社建物への顕著な被害はないと考えられます。

水害対策

水害により電力設備等が損傷した場合、ビルを利用する上で不可欠な電気の供給が停止するおそれがあります。保有ビルのうち、受変電設備や自家発電設備を水没想定階に設置しているビルについては現状を調査し、昨今の気候変動による局地的な豪雨による洪水や大地震時の津波に襲われる場合に備えて必要な浸水対策を随時実施しています。

お客さま満足度向上に向けた取り組み

当社が保有するオフィスビル・店舗・住居などはお客さまの社会活動の基盤となるため、お客さまに安心・快適をお届けするという理念のもと、絶えずクオリティの向上を目指しています。入居されているテナントのお客さま、そしてビルを訪れる方など建物を利用するお客さま全てに満足していただくため、きめ細かな品質管理・丁寧なメンテナンス・資産を守るセキュリティなど徹底してこだわっています。
また、用途、規模に応じて、バリアフリーに配慮したビル設計を行い、安心・快適に利用できる建物の提供を行っています。

顧客満足度調査の実施

当社保有の物件に入居していただいているお客さま(テナント)に対して、ビルを快適にご利用いただくために、年に1回、顧客満足度調査を実施しています。調査項目はビルのハード面・ソフト面のほか、お客さまが日頃から感じている点などについてご意見を伺っています。
ご回答いただいた内容を確認させていただき、そこからお客さまの潜在的なニーズを含めて把握し、その後の改善に活かしています。
2020年度の調査でも、満足度96.4%(2019年度は98.1%)と、引き続き高い評価をいただきました。これは、計画的な設備メンテナンスや、お客さまからのご要望、ご意見に対して迅速に対処していることなどが評価されたものと考えられます。また、ご意見・ご要望があった事項については、担当者から個別にご説明・対応を実施しました。

健康的で快適な空間の提供への取り組み

建物・設備の予防保全の計画的な実施

入居されているテナントのお客さまに対し、安心・安全で快適な執務環境を継続して提供するために、法令で定められた建物・設備の整備や、省エネ設備・最新の設備への積極的なリニューアルに加え、建物・設備に不具合が生じる前に予防保全工事を実施するなど、建物・設備の改修・更新を毎年計画的に行っています。

災害時における取引先との連携・協力

災害発生時においては、ビル管理会社とインターネットを活用した安否・被災状況確認システムを導入しており、被害状況の迅速な確認をすることとしています。更に復旧に向けた対応としては、修復に関わる有事協定をビル施工会社と締結しており、災害時には連携・協力を行うこととしています。

セラミックス複合機能材料を使用した室内空気環境改善システムの導入

当社は、室内空気環境の改善に取り組んでおり、特殊技術を有する企業(株式会社信州セラミックス)の技術の採用を進めています。信州セラミックス社の独自技術である「アースプラス加工」を施したHEPAフィルタは、室内空気中に浮遊する細菌やウィルスを99.9%捕集して分解します。高齢者施設での感染症予防対策の一助となることも視野に入れ、「アースプラス加工」を施したHEPAフィルタユニットと、暖房時に室内の湿度を最適に維持する加湿ユニットを組み合わせて天井内に設置する「室内空気環境改善システム」を新規に開発し、現在建設中の高齢者施設に導入することとしています。今後は入居者様の健康に今まで以上に配慮した施設の実現を目指し、当社開発案件への導入を進めています。

管理会社と定期的に管理状況報告会を実施

管理会社と定期的に管理状況報告会を実施し、法令を含めた業務の履行状況の確認や、ビル内で発生した不具合に対する措置結果等を含めた、ビル内における諸問題の報告を受け、管理・運営全般にわたる品質の維持・向上と質の均一化を図っています。

管理会社との管理状況報告会

管理会社の品質評価の実施

毎年、各管理会社の業務の履行状況について評価を行うとともに、評価結果について各管理会社にフィードバックし、管理の質の維持・向上と各管理会社の質の均一化を図っています。また、評価結果は、不動産外部委託管理規程に基づき、管理業務委託継続の可否の判断材料としています。

<具体的な主な評価内容>

  • -契約仕様に定められている、ビルに課せられた法令を含めた建物・設備の維持保全業務が、計画的に取りこぼしなく実施されたかの確認。
  • -計量メーター等の法定期日の更新や、所轄監督官庁への提出義務のある点検結果報告書の提出状況等を含めた法令遵守状況の確認。
  • -法定点検により指摘された不具合を含め、突発的に発生した不具合が遅滞なく整備されたかの確認。

責任あるマーケティング

当社は企業行動原理として、「お客さまに誠心誠意、親切の心を持って接し、真摯な姿勢でご要望に耳を傾けるとともに、高機能、高効率そして高品質のサービスを提供する」ことを掲げ、お客さまとの良好な関係構築に努めています。また、営業活動を行う上で、必要な許認可等を取得し各種業法により定められた事項を遵守しています。
更に、重要な会社情報については、「開示統制規程」に則り、事実に基づいた正確で分かり易い情報発信を行うように努めています。また、広く社会の皆さまに当社を身近に感じていただけるようホームページの作成や適時のニュースリリース、駅構内の看板設置など各種媒体による発信を実施しています。

社会的課題の解決に向けた新規ビジネスの推進

当社は、時代が抱える社会課題を事業機会と捉え、ステークホルダーの皆さまとともに解決し、成長する会社として、新たな価値創造と社会的課題の解決に向け、高齢者ビジネス、観光ビジネス、環境ビジネスに加え、アグリ事業やこども教育事業、Bizflex事業などに取り組んでいます。

TOPICS

当社区分所有建物「渋谷 パルコ・ヒューリックビル」が、2020年度グッドデザイン・ベスト100(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞

2019年10月に竣工した「渋谷 パルコ・ヒューリックビル」は、都市再生特別地区制度を活用した再開発建物で、当社が事務所部分を区分所有しております。建物外周部を回遊する立体街路により、建物の一部でありながら街をめぐるような体験を作り出している点等が高く評価され、この度2020年度グッドデザイン・ベスト100を受賞しました。

「ヒューリックJP赤坂ビル」が「CASBEE-ウェルネスオフィス」認証(主催:一般財団法人建築環境・省エネルギー機構)において、最高ランクのSランクを取得

「ヒューリックJP赤坂ビル」は、当社と日本郵政不動産(株)が共同で開発を進め、2020年11月に竣工した物件です。本物件のコンセプトは、「働く人にとってウェルネスな空間」で、オフィスワーカーがより良い環境で働けるような空間づくりに注力されています。壁面緑化を配したファサード、リフレッシュスペースとしての屋上庭園、天井高3.8mの全面木天井の開放感溢れるエントランスに木ベンチや木棚を配置、自然素材を多く取り入れた設えとなっています。

  • 建物利用者の健康性・快適性を支援する建物の仕様・性能・取組みや知的生産性向上に資する要因、安全・安心の性能を評価する制度。
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